劇場版『SHIROBAKO』の感想~アニメ好きには観てほしい映画です~【TVシリーズ未視聴】


劇場版『SHIROBAKO』ってどんな映画なの?
TVシリーズ未視聴の初見でも楽しめるの?

こういった疑問に、テレビシリーズ未視聴の完全初見で観てきた僕がお答えしていきます。


劇場版『SHIROBAKO』は2020年2月29日に公開されたアニメ映画です。

TVシリーズは2014年10月~2015年3月まで放送。
アニメ業界に進んだ高校の同級生5人の女性たちがアニメ完成を目指して奮闘する日常作品。

円盤の売上も凄く、全8巻が安定して1万枚以上売れています。

これを見ずにアニメブログ書いているのは失格レベルの作品ですね(汗)


今回は『SHIROBAKO』のあらすじや映画の内容、実際に観た感想をまとめていきます。



記事の後半では本作のネタバレになる部分について触れています。
まだ映画を観ていない方は前半のあらすじやネタバレなし感想を読んでページを閉じるのをおすすめします。

劇場版『SHIROBAKO』の概要


あらすじ

上山高校アニメーション同好会に所属する5人は、いつか一緒にアニメを制作しようと誓う。卒業後、彼らはアニメーションの制作に携わり、宮森あおいは自身の夢の実現に向けてまい進していた。誓いを立ててから4年が経ったある日、あおいは劇場用アニメーションの新企画を任される。

引用元:シネマトゥデイ

この映画の見どころ


この映画を観るうえで注目すべきポイントを3つご紹介します。


アニメ制作を多方面からとらえる

  • 制作進行
  • 原画
  • 声優
  • CG
  • 脚本

主人公のみゃーもり(制作進行)を中心としつつ、原画/声優/CG/脚本で苦悩しながらも奮闘する5人のヒロインたちが、それぞれの領域から同じ1つのアニメを創り上げていく過程。

クリエイター魂のかっこよさや仲間で仕事を進めていく雰囲気が楽しめます。


音響のこだわり

声優さんのアフレコ現場が描かれているんですが、マイクの前に立つ声優視点から聞こえる音声と、それをガラス越しに見る監督たち視点から聞こえるスピーカーから出る音声の質がガラッと変わります。

また、シーンとした場面で床を歩くコツコツコツという音など小さなところでも質が高かった。

この映画からは音響のこだわりを感じられます。


苦悩しながらも奮闘する5人のヒロインたち

CGの藤堂美沙は他のCG班に指示する立場なんですが、”リアルさを追求したい美沙””納期を優先したいクリエイター”との連携がうまくいかなかったり、”クオリティを重視過ぎて進捗が危ういクリエイター”との意思疎通がうまくいきません。

また、声優の坂木しずかは、彼女のことを顔出しで売りたい事務所側に自分の気持ち(声優の本業をもっとしたい)を伝えられずに悩みます。

そういった感じで5人のヒロインたちが「上に立つ指示する側」としての悩みだったり「下に立ち指示に従う側」としての我慢などに苦悩しながらもアニメに奮闘する様子が描かれます。



劇場版『SHIROBAKO』の感想(ネタバレなし)


TVシリーズ未視聴の完全新規でも大丈夫

この映画では冒頭にTVシリーズのあらすじを軽く振り返ってくれます。

いわゆる●分でわかる▲▲!みたいな感じです。

また、キャラクターたちが登場する際に名前と役職の字幕も出ます。


アニメ好きなら見て後悔はしない

声優のアフレコ現場脚本の打ち合わせ「アニメ映画ができるまでには2年は必要」というセリフなど、アニメ好きでも普段は知ることがあまりない裏部分が描写されているためアニメ好きなら見て損はしない、はずれない作品だと思います。

特に1クールに10本以上見る!という人など、アニメが好きであれば好きであるほど見て絶対に後悔はしないですね。


また、「このキャラを演じることはなかったけど、実はオーディションは別のキャラを受けていた」とか、万策つきたというワードなどアニメあるあるも存分にあるので非常に楽しめます。



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劇場版『SHIROBAKO』の感想(ネタバレあり)


ここから先は、作品のネタバレを含む内容となっています。

脚本の強さ

はたらくかっこいい女性という印象で登場した宮井楓さんが、「軽くご飯行きませんか?」→飲んだくれる姿のテンポ勢いが良かったですね。初見な私としては貴重なSHIROBAKOファースト笑いでした。

そしてここは予告でもあったセリフですが、そのときも「軽くご飯行きませんか?」→fhána (ファナ) さんの「星をあつめて」が流れており、テンポが一気に変わっていたんですよね。

意図しているかはわかりませんが、そこがフリになっている感じがして脚本としてうまいなと感じました。


また、今井みどりちゃんが師匠の舞茸さんとキャッチボールするシーン。

あそこの問答「コントロール、変化球、なにが良いのか?」→「そもそも届かないと意味がない」が脚本の強さをくらいました。

どうすれば視聴者の満足いく結末になるかをピッチャーに例えながら、どう勝負するか(コントロールか変化球か)ではなくそもそもキャッチャー(視聴者)まで届かないと意味がないという脚本。

脚本家のキャラクター2人のシーンを脚本で魅せてくる。

アニメ制作をコンセプトとしたSHROBAKOだからできる表現でした。



坂木しずか(CV:千菅春香 )の演技

最初別のキャラクターでオーディションを受けてその後に予定していなかった違うキャラを演じる。

あそこの声の切り替え、雰囲気のガラッと変わるキャラにしっかり対応したうまさ。

先ほどの脚本家2人と同じく、声優のキャラクターである彼女の良さを演技で魅せてきましたね。

脚本家キャラの良さを脚本で、声優キャラの良さを声優の演技で、原画キャラの良さを原画づくりシーンで、CGキャラクターの良さをCGで、制作進行キャラの良さをストーリーの流れで魅せてくるのが『SHIROBAKO』の最大の魅力だと伝わりました。



最後の最後で創り上げたラストシーン

みゃーもりたちが創り上げた映画。でもラストがものたりない。

そんな中で最後まであがき続けて完成した本当のラストシーン。

あれを見たとき誇張表現とかなしに感動や衝撃を受けました。

最後に宇宙船が爆発するという同じシーンをこうも作り変えることができる、SIVA自体は一切見ていないのに感動させるクオリティに作り変えることができる。

みゃーもりたちのがんばりがすごい!

SHIROBAKOという作品はすごい!!

そしてアニメってすごい!!!





総括

この映画はアニメ好きなら絶対に観るべき映画だと思います。

アニメが完成するまでにかかわってくる多くの人、クリエイターたちのこだわりや悩み葛藤など。

普段知ることができないアニメ制作の裏側を知ることができる本作は多くのアニメ好きに観てほしいです。

今年はエヴァやFate、鬼滅の刃などビックタイトルのアニメ映画が多いですが、そのなかでも本作は高い評価を得られる作品になるのではと思っています。

本記事で劇場版『SHIROBAKO』の魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。


 
『SHIROBAKO』凄く良い作品だったのでTVシリーズも視聴したいと思います。
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